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国なき人々/小栗虫太郎

国なき人々/小栗虫太郎

「オール読物」昭和12年8月号発表、小栗虫太郎の法水麟太郎シリーズである。
決して名品とは云えず小栗らしさも見えない作品ながらそれだけに本格物で、法水物の掉尾と言う事で興味深いと言える。全篇通じて船上で繰り広げられるこの物語は戦場をも舞台にしているのだ。これぞ時代を反映した法水の昇華! 主の事件は法水らを捕らえた国なき艦の副長が死する所から始まり、心理的要因等からの推定なのだが、最後の意外は唐突さゆえ、効果の半減が悔やまれる所だ。
なお現在、扶桑社文庫「二十世紀鉄仮面」等で読める。
(2002/6/10初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

完全犯罪/小栗虫太郎

完全犯罪/小栗虫太郎

甲賀三郎の推薦による、小栗虫太郎・実質的デビュー作で、「新青年」昭和8年7月号発表中篇。
連続中篇の横溝・代役として抜擢されたことでも有名である。完全犯罪、それは芸術的とも言える犯罪だった。まさに血の悪魔的浄化法! 恐るべきである。舞台は中国、そこで起こった密室での怪異。その謎に迫ろうと、論理を発揮し、笑い声の謎、心理的陥穽、そしてこれも小栗らしさの暗号…、しかし真相は意外意外で驚くべき物であったのだ。
なお、現在、創元推理文庫「小栗虫太郎集」等で読む事が出来る。
(2001/11/4初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

海螺斎沿海州先占記/小栗虫太郎

海螺斎沿海州先占記/小栗虫太郎

小栗虫太郎、「文芸春秋」昭和16年10月号発表の伝奇短篇。
海螺斎は間宮林蔵に先駆ける上に大陸で冒険をしていたというその伝。陸の孤島の集落に海螺斎はたどり着いたが、遂には悲劇にまみえたしまったのだった。ああ、歴史が埋もれる瞬間よ。そこには伝染病の悪夢である。そもそもそうなるに及んだ隠れた月の哀れなる人間の弱さ。しかも人狼たる守護者は事故で失ってしまったのだ。もはや為す術はなかった。
なお現在、沖積舎の「小栗虫太郎 全作品5」等で読むことが出来る。
(2002/9/4初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

「地蟲」/小栗虫太郎

「地蟲」/小栗虫太郎/30ページ

海に流れる死体が一つ。それが更に船の推進機にかかってしまったのだ。これがこの事件を混乱させた元になったのかも知れない。この本格は意外な香りの魔術や過去の三、四、五、六というものも絡み合い構成されているのだ。その巧妙さ。さて、この秘密渦巻く連続殺人事件の真相とは如何に驚くべき物だったか。

掲載誌:新青年 昭和十二年二月号
(2001/12/04読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

完全犯罪(小栗虫太郎全作品2) 沖積舎 小栗虫太郎

処女作「完全犯罪」、未刊長篇で全て半端な「寿命帳」、恐るべき圧巻心理動「白蟻」、展開随分面白い「魔童子」、祕密結社物で中途までは面白いが、ラストはいやはやの「青い鷺」、小栗の戦争観をマジマジと見る興味「海峡天地会」を収録。やはり「海峡天地会」が総合的には最も面白いと思う。
(2001年10月読了)

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