国なき人々/小栗虫太郎

国なき人々/小栗虫太郎

「オール読物」昭和12年8月号発表、小栗虫太郎の法水麟太郎シリーズである。
決して名品とは云えず小栗らしさも見えない作品ながらそれだけに本格物で、法水物の掉尾と言う事で興味深いと言える。全篇通じて船上で繰り広げられるこの物語は戦場をも舞台にしているのだ。これぞ時代を反映した法水の昇華! 主の事件は法水らを捕らえた国なき艦の副長が死する所から始まり、心理的要因等からの推定なのだが、最後の意外は唐突さゆえ、効果の半減が悔やまれる所だ。
なお現在、扶桑社文庫「二十世紀鉄仮面」等で読める。
(2002/6/10初稿[妖鳥の涙])


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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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