爬虫館事件/海野十三
爬虫館事件/海野十三
海野十三、「新青年」昭和7年10月号発表のSF色もある本格短篇。
お馴染みの私立探偵帆村荘六ものである。爬虫館事件、それは爬虫館で突如帽子と上着だけを残して消失失踪してしまった園長の事件だ。まさにそれが世にも恐るべき前代未聞奇怪さなのだ。さて、帆村は爬虫館関係者などを調査しこの事件を解決したか!? そして犯人の悪魔の奸智とは!?
怪奇、本格、SF何れにおいてもベストな出来だと云っても過言ではないだろう本作。
なお現在は光文社文庫「江戸川乱歩と13人の新青年 〈論理派〉編」で読むことが出来る。(ちくま文庫「海野十三集」で読む事が可能だったが、品切れとなっているようだ。)
(2002/8/25初稿)
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
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