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海の嘆[なげき]/瀬下耽

「新青年」昭和6年6月号掲載の短編。

探偵小説ではなく、幻想小説といった方がしっくり来るような現実ではなく、夢幻の世界とも言える海底における異様な恋愛を描いた作品となっている。
瀬下耽らしさという意味では、まさにドンピシャといっても過言ではないだろう。
潜水夫を描いた小説という意味でも物珍しいが、その主人公と潜水夫が待ちこがれた女の乗る船が難破したという。 しかしその女の目的は主人公の潜水仲間と言える兄弟だったという悲劇は、主人公と兄弟とを 深い海の底へ誘う夢幻の魔力と現実とを大きく分け隔てることになるのだった。。

瀬下の旧作にあたる「海底」が女による魔力だけで引っ張るという怪奇色の強さが目立つことに対して、 本作は女による魔力に魅入られた男、まさに海底の恋の成就を示している点で、より深い幻想美を際だたせるものとなっているのが特徴といえよう。

本作もまた瀬下耽全集とも言える論創社「瀬下耽探偵小説選」に収録されている。




以下は新青年復刻版で読んだ際の感想。

「海の嘆[なげき]」/瀬下耽/12ページ

海底の恋の成就!これはなかなか凄い幻想小説だ。海底潜夫の主人公の悲劇。しかしよく考えると、旧作の「海底」そっくりの効果なんだな、これが。

掲載誌:新青年 昭和六年六月号
(2001/7/21読了)

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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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