「丘の上」/甲賀三郎

「丘の上」/甲賀三郎/22ページ

意表を衝く構成の本格探偵小説。
古道具屋のある花瓶をめぐって殺人事件が発生。そして古道具屋の道具の中から暗号の紙片が幾つも出てくると言う奇怪事も起こった。
例のごとく、暗号は文章中に出てくるだけで、読者に解く楽しみは全く与えられないし、殺人事件の犯人も馬鹿馬鹿しい位にアンフェアで、最低の出来かとも思えたが、所がどっこいなのである。最終的には意表を衝いた謎の転換に驚くとともに面白味も感じたのだった。本格的構成を取りながら、意外性を主とした探偵小説だ。
ちなみにいつもの甲賀らしくない文体であり、恋愛心理をも主要に大いに絡んでいるように思う。
掲載誌:新青年 昭和三年十月号=一冊六十銭
(2001/5/31読了)

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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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