「傍聴席の女」/甲賀三郎

「傍聴席の女」/甲賀三郎/22ページ

手塚龍太が打算無し?で動いた異色作であり、秀作法廷探偵小説だ、と言ったら、誉めすぎだろうか!?
もちろん難を言えば、材料的に些か本格度は弱く、不合理なな所もはっきり言えば多いのだが、目眩く展開力は美事であり、傍聴席から現れた手塚龍太弁護士の推理に及んではまさに最高潮だ。それにこの物語によって、手塚が警視庁においてもそれなりの力を持っていることも判明するし、官尊民卑の当時の風潮においては、陪審制度はナンセンス的に不適だというのを皮肉的意味で訴えている感じがするのが好ポイントになるだろう。
掲載誌:新青年 昭和三年第十一号(九月号)[ウォドハウス短篇集]=一冊六十銭
(2001/5/29読了)

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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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ぼんやり~

おはようございますアイナット様。
コレまだ読んでないので読みたいのですが…「新青年」なのですね。
読みたいなぁ…
探してみます。

Re: ぼんやり~

コメントありがとうございます。
大きい図書館(※大阪では大阪市立図書館にありました)なら新青年覆刻版が置いていますので、ぜひどうぞ。
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