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「連作探偵小説 楠田匡介の悪党ぶり」//六作家による連作物

「連作探偵小説 楠田匡介の悪党ぶり」/六作家による連作物

その編集部の前書き的文章を引用してみると、下記のようになる。


本號より又左記の六作家によりて連作小説を企ててみる事にした。但し此の度の連作は今迄のものと大分趣きを異にしてみる心算である。即ち連作とはいへ、從來の如き一貫したプロツトを持つてゐるのではなく、六人の作家たちは定まつた數名の主人公を、思ひ思ひ獨立した事件の中に踊らせるのである。作家の素質の相違により、主人公がある時は道徳家になり、ある時は反逆者になり、ある時はなんせんすになるであらうところに此の企ての面白味がある。

「第一話 火傷をした楠田匡介」/大下宇陀児/16ページ

哀れ!楠田匡介。状況による機転と打算による入れ替わりトリックだったが、最後の結末はやはり小悪党に相応しいものだった。そう小悪党に。

掲載誌:新青年 昭和二年第八号(七月号)[涙香短篇集号]=一冊六十銭
(2001/4/3読了)

「第二話 笑ふ楠田匡介」/水谷準/14ページ

上京後の楠田匡介の初めての哄笑いまでの話。ご都合主義的なユーモアはあるのかもしれないが、弱小で面白味も少ない。

掲載誌:新青年 昭和二年第九号(八月号)=一冊六十銭
(2001/4/3読了)

「人肉の腸詰(ソ-セイジ)」(「楠田匡介の悪党振り」第三話)/妹尾アキ夫/15ページ

危うし悪党になり切れぬ楠田匡介。人肉ソーセージにされてしまうというのか・・・、という相変わらずのユーモア探偵小説。

掲載誌:新青年 昭和二年第十一号(九月号)=一冊六十銭
(2001/4/20読了)

「流れ三つ星」(「楠田匡介の悪党振り」第四話)/角田喜久雄/15ページ

花火の流れ三つ星の恐怖・猟奇。楠田匡介と怪人C・Cとの悲しき勝負の行方は如何に!?

掲載誌:新青年 昭和二年第十二号(十月号)=一冊六十銭
(2001/5/18読了)

「一枚の地図」(「楠田匡介の悪党振り」第五話)/山本禾太郎/15ページ

今までの楠田ものと大きく変わり、禾太郎らしい裁判シーンの羅列である。楠田匡介も検察と弁護人の客体に過ぎない。地図を根拠に殺人罪の容疑で検察に訴えられた匡介を弁護側がどう守るというのか!?

掲載誌:新青年 昭和二年第十三号(十一月号)=一冊六十銭
(2001/5/18読了)

「一枚の地図」(楠田匡介第六話)/延原謙/14ページ

悪党の最後とはこんなものなのか・・・・・・。しかし突然のあっけなさすぎる感がする。

掲載誌:新青年 昭和二年第十四号(十二月号)=一冊六十銭
(2001/5/18読了)
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ジャンル : 小説・文学

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