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信長の棺 日本経済新聞社 加藤廣

信長は本能寺で滅したが、その遺骸は本能寺から消えていた。その謎に挑んだのが本作。
時の首相たる小泉首相も読んだというので話題沸騰になっている一書だ。

小説的には唯一主役に「信長記」著者の文筆家・太田牛一を据え、その謎に迫るというもの。本能寺前後から主に秀吉末期時代までを舞台にしている。
まさに創作ではあり、その謎解き仮定も全く現在の史料で示唆されるところでないところが歴史学的には減点ではあるのだろうが、創作という名で当時の権力闘争の中をユニークに分析し、そして信長像とその謎を築きあげたのは興味深く、あるいは真実に近いものかもしれないと夢想をもさせる。
史実で見えているところは非常に薄っぺらく何が真実か何が虚実かはわかりようもない。夢想に耽れるところが歴史ロマンの素晴らしいところと言えるだろう。
(2005年11月読了)
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テーマ : 書評
ジャンル : 本・雑誌

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