新選組(上)(中)(下) 学陽書房・人物文庫 村上元三

率直に言って、つまらねえ。そもそも読みたい内容じゃあねえ。そのくせ無駄に長え。と先ず書いておこう。

大河でやっているので、珍しく歴史小説でも読んでみるかという気分になって読み始めたが、正直少なからぬ予備知識がないと非常に危険である。

主人公がそもそも架空の浪人である。この時点で破綻している。更にその浪人が史実の流れに合わせるだけの、つまりご都合主義の平和主義者であり全く感情移入できようはずもない。
この三下主役の浪人氏の絡んだエピソードばかりなので、歴史小説としても、標準以上に創作度が高まっている。そもそも史上有名人を主役にした歴史小説ですら、史料に裏付けられた記述を除く創作度は90%を越えるのが普通だろうに、この小説にいたってはその殆どが架空と言っても過言ではあるまい。
まぁ、歴史舞台セットを借りた一般小説と言うことだ。三巻1300ページくらいあるのだが、700ページは主人公氏が大きく絡んでいるだけの有り得ないストーリーである。残りのページ数も多いが、新選組全般を多摩時代から五稜郭まで描いたこの小説においては、いかんせん物足りなすぎた。事実、基本的な歴史年表3ページ分すら、まともに埋め切れていない。
まぁ、とにかく言いたいのはこれを読もうと思った私の運が悪かったと言うことである。
(2004年5月読了)
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