スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

怪奇探偵小説傑作選―5 海野十三集 ちくま文庫 海野十三 日下三蔵編

「電気風呂の怪死事件」「階段」「恐ろしき通夜」「振動魔」「爬虫館事件」「赤外線男」「点眼器殺人事件」「俘囚」「人間灰」「顔」「蠅」「不思議なる空間断層」「盲光線事件」「生きている腸」「三人の双生児」と附録として「『三人の双生児』の故郷へ帰る」「盲光線事件(脚本)」を収録。
ごく最近他で読んだ「電気風呂の怪死事件」「階段」「赤外線男」以外の全てを再読初読含め読んだ。
やはり最高傑作の栄冠は「俘囚」だろう。完全に怪奇小説なのだが、そのレベルが半端ではない。しかも完全に海野ならではある。
「振動魔」は恐るべき探偵小説で、少し小酒井不木的感じもする話で、皮肉な結末。
「恐ろしき通夜」もゾッとする結末が待っている。少々厳しい部分もあるような気もするがサザエの恐怖は全てを覆い隠す。
「爬虫館事件」は恐るべき爬虫類だから出来るの完全犯罪で、本格怪奇SF探偵小説。テンテコモリだ。
「点眼器殺人事件」は海野式本格探偵小説で謎はまぁ面白い。
「人間灰」はSF殺人法の恐怖で本格形式。「顔」及び「蠅」はショートショートの集合体で一部面白いものは最上である。
「不思議なる空間断層」の叙述トリックは相変わらず面白い。
「盲光線事件」はスパイもので、昭和十二年でンなもん書くな、と突っ込みたくもなるが、二番煎じ的謎にすぎない。
「生きている腸」は怪奇話でその非常識ぶりに圧巻しかない、ただ主人公の留守期間はちょっと変だと思うが。
「三人の双生児」は乱歩の某作品を彷彿させる話で、純粋怪奇味が抜群。ただ結果が似ている話では、「蠅」の「宇宙線」という話の方が海野的で面白いと思う。
(2001年7月読了)
関連記事

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
ブログランキング
にほんブログ村 小説ブログへ

人気ブログランキングへ
スポンサーリンク
プロフィール

アイナット

Author:アイナット
WEBサイト「乱歩の世界」の読書記録ブログ版です。
ネタばれ無しの感想を書きためていきます。

月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
ブログランキング2
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。