本格推理マガジン・鯉沼家の悲劇/光文社文庫/宮野叢、横溝正史など/鮎川哲也編

宮野叢子「鯉沼家の悲劇」、横溝正史、岡田鯱彦、岡村雄輔「病院横町の首縊りの家」、狩久「見えない足跡」「共犯者」を収録。
まず長めの中篇「鯉沼家の悲劇」であるが、異常とも妖しげ言える雰囲気の旧家を舞台に連続殺人事件が起こると言うもので、本格の秀作である。ただ事件が起こるまでの間が長いため、ラストは急ピッチすぎるきらいが大きい。
横溝氏+岡田・岡村両氏競作?の「病院横町」は出だしがまさに乱歩の「恐怖王」チックで笑ってしまうが、両解決編とも十分に面白く読めた。個人的にはやや単純な解決ながら横溝氏の続きものらしく書いた岡田氏の方が好みだろう。ただ岡村氏の方が話そのものは全体的によく出来ていた感じはする。
狩久氏の短篇2作は共に密室物であったが明るい調と暗い調の両極端な作品だった。共に楽しめた。
(2000年10月読了)
宮野叢子氏は新潟県生まれとなっている。
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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