翼に日の丸(上・中・下)/角川文庫/川又千秋

20年前に始まり、そして10年前を最後に消息を絶っていたという。何かといえば、あの有名な架空戦記「ラバウル烈風空戦録」のことだ。その18冊を凝縮再構成し、結末を描いたというのが、この「翼に日の丸」なのである。

この架空戦記の特長は対米戦が1948年まで続くと初っ端で明かにしたことだ。残念ながらそれがアダとなり1945年辺りで絶筆してしまっていたというわけだが、基本的にはミッドウェーの敗戦までは史実の通りであるが、それ以前の戦いにおいてから運などが味方した結果、味方の損害が少し減り、米英の損害が少し増えると言う展開であった。面白いところは主人公も搭乗するのだが、善戦をする日本帝国軍戦闘機が次から次へと刷新していくさまだ。九六戦、零戦といった史実に存在するものから、双戦、雷電、烈風、閃風などなど。

本作は「ラバウル烈風空戦録」の熱心なファンには、何一つ続編らしい新話がなかったということで、評判芳しくないが、特に熱心なファンでなかったならば、問題なくお薦めできる作品と言えるだろう。
(2006年4月読了)
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