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楽譜と旅する男/芦辺拓/光文社

楽譜を巡る短編集。その楽譜と旅する男の神秘的な設定、そしてそれまでの事件を踏まえた上での最後の事件での談話が楽しい。

収録作品は物悲しい「曽祖叔母オパールの物語」、天高い「ザルツブルクの自動風琴」、幻想の高みへ「城塞の亡霊」、 現実の戦慄「三重十字の旗のもとに」、白昼の夢「西太后のためのオペラ」、ラストに相応しい心地よさ「悲喜劇ならばディオラマ座」。

神秘と幻想、そして悲しさも混ざる現実、これらが作品ごとに比率を全く大きく変えつつ全てが違うテイストになりつつも、楽譜と音楽という共通テーマで成立する美しい統一に満ちた作品集といえよう


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