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葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午/文春文庫

凄いな。これ。読後に感じた素直な感想だ。
2004年の本格ミステリおよびこのミス一位ということだが、今まで読んでなかった。良く見知った歌野晶午だったが、大学時代に、同時代の新本格デビュー作家の多くを読んだくせに、歌野作品は読まなかったせいもあるのだろう、つい今まで読んでなかったのが惜しまれるくらい。

帯には「あまり詳しくはストーリー紹介できない作品です。とにかく読んで騙されて下さい。以下略」
とあるのはまさに過言でも誇大広告でもなかった惹起文だった。

主人公の成瀬将虎は何でも屋、過去には探偵やらヤクザやらもやったこともある強者であり、女好きと来てる。ジムで後輩を通じて愛子から頼まれたのも探偵に属するもので、悪徳商法の調査に関わることだった。
またそんな折り、鉄道飛び込み自殺を図った麻宮さくらと出会ったことも運命を転がすことになるのだが。

様々なシーン展開を挟みつつ読み進めることになる。12年前の作品であることを踏まえても、そこでいくつかの違和感を感じたが、よもやあのような衝撃の事実が待っていようとは夢にも思わない。これが固定観念というやつなのだろう。
しかし衝撃の事実を受けたあとの合点の行きようも凄いというしかない。そこには隙など残っていなかったのだ。騙された時に感じた違和感を更に騙されたと実感させる二重三重の大きな欺瞞。

小説ならばの絶品で、もはや拍手を送るしかない作品となっている。

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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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