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貴族探偵対女探偵/麻耶雄嵩/集英社

2014年本格ミステリベスト10の第一位。あれおかしい去年買って放置してたのに、帯は2014年を先取りか。

貴族探偵シリーズ第2弾の短編集。女探偵の高徳愛香なる四国みたいな名前の女探偵が主役の役回りをしつつ、 貴族探偵も出てくる短編5編である。

貴族探偵は例のごとく、使用人が超人推理能力者ばかりという羨むばかりの能力者だ。ふざけたキャラとは言え、最後まで読むと、実は相当な実力者なのかもしれないことがわかる。

「白きを見れば」「色に出でにけり」「むべ山風を」「幣もとりあへず」「なほあまりある」の5編を収録。
貴族探偵と女探偵だけではなく、脇役も複数の作品に出てくるなど、シリーズ物として面白い構成になっている。オチもわかりやすい。
探偵が2人いるだけに、推理展開も2回見れる。これは短編においては破格だ。使用人はもったいぶってはならないという貴族探偵というシステム上、推理にかかる尺も短いので、すらすら読めてしまうのも良い。

「白きを見れば」は曰く付きの井戸のある家で起こった事件。まず本シリーズのお約束を知る前までだけに普通に楽しめるオーソドックス。
「色に出でにけり」は複数の恋人を同時に持つ令嬢家で起きた悲劇。シンプルな事件の真相、そして占いはわかりやすくも明瞭で楽しい。
「むべ山風を」は大学構内で発生した事件。ティーカップがキーになりつつ、これまた鮮やか。
「幣もとりあへず」は座敷童伝説はエッセンス。新潟の中の片田舎の旅館で発生する事件。混乱する叙述トリックも楽しい。
「なほあまりある」は四国の離島での事件で、本書の掉尾をかざるに相応しい連続殺人。

本格ミステリという非日常を、貴族探偵というふざけたキャラや師匠に先立たれて独立した若き女探偵という有り得そうもない世界にて、 突き詰めとおしたユーモア溢れつつも、前述したように本格ミステリの謎解きを複数回という豪華な短編集となっている。

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