薔薇悪魔の話/渡辺啓助

「新青年」昭和13年1月号発表の作品。

妻の女帯が空き巣に盗まれたことから薔薇悪魔のカタストロフィを招いてしまうという奇怪な話が本作である。

魅惑的な薔薇の帯、残念ながら妻には似合わなかったが、盗まれてしまった。しかしその後、喫茶店でその帯を身につけている女性に出会ってしまう。 しかも魅惑的なまでにマッチしているのだから驚きだ。

そこからが薔薇悪魔の話。薔薇狂の暗躍などもあり、薔薇狂の悲劇を知ってしまう主人公なのだ。 全てが終わった後の最後の文章に、美しい女性と薔薇の刺の誘惑について不可思議な心境が語られているのがこの作品の全てなのかもしれない。本作もまた渡辺啓助らしい味を出した作品と言えるだろう。

なお現在、ミステリー文学資料館編の光文社文庫『悪魔黙示録「新青年」一九三八』などで読むことが可能となっている。
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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