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監獄部屋/羽志主水

「新青年」大正15年3月号発表の短篇。作者の真の意図は不明ながらも、社会問題を取り扱った作品として名高く、探偵小説という枠組みを超えた作品である。

論創社「戦前探偵小説四人集」にも収録されているし、ネット上の青空文庫でも読むことが可能だ。

タコ部屋での強制的な虐待労働を強いられた労働者達にとって天佑が訪れたかに見えた。と言うのも労働状況を調査する査察団の視察が来るというのである。戦々恐々とする中、虐待される側の労働者は視察団に対して窮状を訴えるが・・・。最後のどんでん返しこそ本小説が探偵小説たる唯一の理由なのだが、それは悪魔の所業とも言える現実の恐怖に違いないところが、当時においても探偵小説の枠組みを超えた話題となったのであり、現在でも同様に注目される作品たる所以となっているのだろう。

作者の羽志主水はかつては幸徳秋水のような社会主義者と行動を共にしていただけあり、他にも日本国のあり方に対して、冷ややかな視線を投げかけるといったメッセージ性の高い作品が多いのが特徴となっている。

本作を含む全4作品を論創社「戦前探偵小説四人集」で読むことが可能だ。
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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