やさしい風

「幻影城」1976年1月号に掲載された短編。これが瀬下耽の最後の作品となった。

戦前に描いていたような情操的な作風は健在である点が嬉しいと同時に、最後の展開がタイトルが示すようなものとなっており、かつてとの変化を感じさせる。

同棲中の女が赤ん坊を認知するように主人公の男に迫っていた。しかし男は自分の子ではないのではないかという疑心に陥っており、結果的に女は赤ん坊を置いて、出て行ってしまう。その後、自分の子と確信が持てない赤ん坊という重荷を背負った主人公は上手く安全に処分する方法を考案するが…。

という展開。やさしい風がもたらした結末とは幸あるものだっただろうか。


現在では論創社の「瀬下耽探偵小説選」で読むことが可能である。
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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