千一夜の館の殺人/芦辺拓/光文社文庫

ちょうど500ページといったところの長編ミステリ。単純に久々に素直な本格ミステリが読みたくなったというのが購入動機だろう。
作者は安心して楽しませてもらえる本格ミステリの代名詞と言っていい。

その名の通り、アラビアンナイトをモチーフにしている。
(恥ずかしながら私はアラビアンナイトの話を全然把握してなかったが、作中で森江が説明してくれたため、それでも全く問題なく楽しめた)
森江春策ものであり、この作品は助手の新島ともかが主役といっても過言ではないぐらいに渦中で活躍している。

発端はビルの影絵芝居から始まる。そこから新島ともかの幼なじみにリンクし、
あれよあれよと大発明家の久珠場博士の百億を超える莫大な遺産相続問題にリンクしていくという展開。

一見、珍しくもない遺産相続を巡る連続殺人事件を描きながらも、渦中の新島ともかや博士の発明した人工知能、
少年の活躍、まさかまさかと思わずにはいられない様々な仕掛けが面白く、
各事件の謎もさながら、何よりも千一夜の館という館物ミステリが指し示すところが特異な物となっている点が注目だろう。

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