スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

答えのない絵本/麻耶雄嵩

<梗概>
放課後の高校の4階で、物理教師が頭部を何度も強打され殺害されているのを発見された。
様々な要因から、放課後も残っていた4階の生徒達の誰かが殺害したのは間違いないという。
メルカトルは警察とヤクザ関係者のそれぞれから真相究明の依頼をされるが...。


<感想>
メルカトル鮎は現実世界を論理だけで決まると決めつけすぎている感しかない。

既に無計画な衝動的な殺人ということは推理できているのに、メルカトル鮎がなぜかそれ以外の人間の不完全性については無視しているところがよくわかる作品だと思う。

たしかに推理の部分で、物質的な部分はメルカトル鮎の圧巻的な推理が示す通りなのだろう。
しかしながらそれ以外の部分については、衝動的な行動だけに、論理的に人間が動いたとは限るまい。

例えば美袋が指摘したチャイムがなって9分後に行動を開始するにしても、決断に時間がかかっただけかもしれず、衝動的な行動とすれば絶対ないとは言えないと思うのだが。

それともう一つメルカトル鮎の怪しい行動がある。スクリーンセイバーについての部分だ。
ノートPCを見る際に見られないように注意している。これは本来10分の設定を20分に改変したとも疑える行動だ。
もし10分だとすれば、4組から動かなかった生徒のみが一気に浮上することになる。

とにかくこのような解決法で済むわけはなく、このような奇天烈な解答を提示した理由が美袋の知らないところにあるのは間違いないのだろう。美袋と読者に与えられた情報が少なすぎるのだ。


本作は以下の講談社ノベルス「メルカトルかく語りき」の収録されている一篇となっている。本そのものの感想ページはこちら。



関連記事

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
ブログランキング
にほんブログ村 小説ブログへ

人気ブログランキングへ
スポンサーリンク
プロフィール

アイナット

Author:アイナット
WEBサイト「乱歩の世界」の読書記録ブログ版です。
ネタばれ無しの感想を書きためていきます。

月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
ブログランキング2
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。