雪の山小屋の事件/蘭郁二郎

蘭郁二郎、昭和十五年「小学六年生」一月号掲載の短編。少年物の探偵物語である。「大宮博士の事件」「不思議な電話の事件」「飾り時計の事件」などでもおなじみの照夫君シリーズである。これもかつて10年前には黒崎義久氏の電子書籍で読めた。

この照夫君、並外れた推理能力だけに飽きたらずスキー能力も相当なものらしい。まさにスーパー少年。展開としては、語り手の私(この私もスキーでは照夫君と互角の模様)と照夫君はスキーに山へやってきていたが、吹雪にあい、山小屋に避難することになった。その明くる朝、吹雪は止んだものの、近隣の大金持ちが家で殺害されているというもの。

この手の話によくあるとおり、雪には足跡の類はないという不可能犯罪ものとなっているが、照夫君は見つけたスキー杖からあっさりと事件の真相を見抜き、事件は解決するのだった。

現在の観点でいえばトリックは取るに足らないものだが、それだけに現実的とも言え、そしてちゃんとしたトリックが用意されているのは探偵小説短編として十分に役割を果たしていると言える。
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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