タンタラスの呪い皿/渡辺啓助
タンタラスの呪い皿/渡辺啓助
渡辺啓助、「新青年」昭和12年4月号発表の短篇。
主人公は上野公園近くのある遺作展覧会でタンタラスの呪い皿という作品、しかも買約済となっているものに直面する。タンタラスの永劫の渇き地獄。そして肖像画の不思議。現れたるヴェールの女の悪夢のような暗示的言葉。主人公は戦慄しつつも、タンタラスの呪い皿に纏わる事を調査してみるが…。恐るべきはタンタラスの呪い皿に込められた悪魔的呪詛の念であったのだ。
なお現在、国書刊行会「聖悪魔」等で読める。
(2002/8/20初出[妖鳥の涙])
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学