可哀想な姉/渡辺温

可哀想な姉/渡辺温

渡辺温、昭和2年10月号の「新青年」に発表短篇。
それはいかなるほど可哀想な姉だったろう。大人を嫌う姉、髭を嫌う姉、その理由も生活の、弟のための涙の花売り…。その姉は生まれついての唖で、更に病気だった。主人公は子ども時代から通じて、その可哀想な姉を最後まで食いつぶし、そして髭と恋人という大人への切っ掛けを掴むことになるのだ。悪夢のような出来事ながら、それは必要な儀式であったのかも知れない。何という効果、何という絶大なる残酷悲話だろうか。
なお現在、創元推理文庫「日本探偵小説全集(11) 名作集1」、博文館新社「叢書新青年・渡辺温」、ちくま文庫「短篇礼讃―忘れかけた名品」で読める。
(2001/11/15初出[妖鳥の涙])


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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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