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精神分析/水上呂理

「新青年」昭和3年6月号に掲載された短編。水上呂理の処女作であると同時に代表作と目される作品でもある。

美事なるフロイトの精神分析を駆使した作品であり、それが最大の特徴となっている。物理的物証によらずとも心理面のみで謎のある本格の味を出せるということに果敢に挑戦した感が強い。

奇々怪々な怪事、どういうわけか結婚に繋がる事に対して尽く妨害工作が行われるのである。見合い写真はなぜか本人から友人のポケットに移動するという奇怪、続いては戸籍謄本に死亡を意味する気味の悪い朱線、更に更には小間使いの服毒だ。しかも原因が明らかになってきたと思われたこの事件にはまだまだ驚くべき秘密が隠されていたのだ。これぞ本作のメインテーマに繋がる無意識下の行動原理だったのだ。精神分析によって、どのような解決が見られたか、そこが本作の見物だろう。

なお、水上呂理の他作品同様に、論創社「戦前探偵小説四人集」で読むことが可能となっている。




以下、「妖鳥の涙」コーナーとして記述した時の感想。

精神分析/水上呂理

水上呂理、「新青年」昭和3年6月号掲載の短篇。
処女作であり、美事なるフロイトの精神分析を駆使した作品だ。謎のある本格の味もある。主人公の友人は奇々怪々な怪事に襲われていた。血痕を示す物が尽く妨害工作に遭うのである。見合い写真の奇妙な移動、あげくに戸籍謄本の朱線、更に更に小間使いの服毒自殺未遂だ。しかも原因が見えたと思われたこの事件にはまだまだ驚くべき秘密。それこそ精神分析に長けた男の活躍の場、大いなる凱旋だったのだ。
なお現在気軽に読める本はない。数年前ならば角川文庫「君らの狂気で死を孕ませよ」で読めただけに残念である
(2002/6/21初稿[妖鳥の涙])






以下、「新青年」復刻版を読了した時の感想。

「精神分析」/水上呂理/26ページ

フロイトの精神分析を、青柳が駆使して、翠川の結婚妨害工作と思われる三つの事件を論理的に解決していく秀作心理的探偵小説。
掲載誌:新青年 昭和三年第七号(六月号)[臨時増大号]=一冊八十銭
(2001/5/28読了)

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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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