落下傘嬢殺害事件/星田三平

「新青年」昭和6年12月号発表の作品。

危険だが高収入という魅力のパラシュートガールという職業がある。しかしその危険が現実のものになってしまう。
パラシュートの紐が空中で切れてしまったのである。ところが捜査の結果、事故ではなくNという鋏で切断した疑いが出てきた。
被害者の婚約者に疑いが向けられるが、事件の真相は意外な方向へと二転三転と変化していく。

恋愛心理の複雑さが本作品の大きな特徴となっている。良く見られる入れ替えについても、単純な誤りというだけに片付けていないところも高評価だ。

なお本作についても、他の星田作品と同様に論創社「戦前探偵小説四人集」で読むことが可能となっている。
以下は「妖鳥の涙」執筆時の感想。

落下傘嬢殺害事件/星田三平

星田三平の本格短篇で「新青年」昭和6年12月号発表。
恋愛心理が複雑に絡み合って起きた落下傘嬢の悲劇。因みにパラシュートガールと読む。墜落死への作為の香り、それは自殺か他殺か。ナイフに残されたイニシャルNの秘密。そのイニシャルの裏に隠された意思。間違えた落下傘。全ての秘密は映画が語っていると思われたが……。単なる本格物で終われば内容からしてもそれ程ではなかったが、警部補の推理を超越する意外な心理がグンと引き立っているのが本篇なのだ。
なお現在、手軽に読める本がないのが惜しまれる所だ。
(2001/12/01初稿[妖鳥の涙])






以下は「新青年」復刻版の読了時の感想。

「落下傘孃[パラシュートガール]殺害事件」/星田三平/20ページ
パラシュートの紐が切れて、うら若き命が失われた。この殺人事件は意外に複雑な動機の上で構成されていてなかなかの面白さと言える。

掲載誌:新青年 昭和六年十二月号
(2001/8/7読了)

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ジャンル : 小説・文学

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