スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

綱/瀬下耽

綱/瀬下耽

瀬下耽の処女作で、「新青年」昭和2年8月号に掲載されたもの。
懸賞二等作でもある。

ロープ、と読む。老人がゴシップ求む倶楽部(乱歩の「赤い部屋」を彷彿させる倶楽部だ)で語り出した情熱に満ちた物語。それはロープ切断の心理的葛藤、滑稽で虚無に包まれてはいるが、それは愛ゆえの物。絶壁の山、腰に命綱を巻いた四名。命綱に結ばれた運命共同体だ。その状況で一人が足を踏み外し宙に浮くような事態になると全員を巻き込みかねないような悲劇となるのだが、しかしその中に愛と憎悪渦巻く三名を含むのである。悲劇が発生した時、誰が最終的にロープを切らせたか!?。遺書に無理があるのは苦しいものの、興味深い一篇であると言えよう。

なお現在、論創社「瀬下耽探偵小説選」、光文社文庫「幻の探偵雑誌10巻の『新青年』傑作選」で読める。
(2001/12/11初稿[妖鳥の涙])(2011/11/13改訂)



新青年復刻版読書時の感想

懸賞創作探偵小説二等当選の作。ロープを切ったのは誰だ?という心理が克明に描かれており秀作。ちなみに一等は「股から覗く」の葛山二郎(十月号収録)。

掲載誌:新青年 昭和二年第九号(八月号)一冊六十銭
(2001/4/3読了)
関連記事

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

最新記事
ブログランキング
にほんブログ村 小説ブログへ

人気ブログランキングへ
スポンサーリンク
プロフィール

アイナット

Author:アイナット
WEBサイト「乱歩の世界」の読書記録ブログ版です。
ネタばれ無しの感想を書きためていきます。

月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
ブログランキング2
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。