+・-/城昌幸
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城昌幸、「探偵文芸」昭和2年4月号に掲載されたショートショート。
プラスとマイナス、1と0しか世の中に無いというのだろうか。傘を持った見知らぬ男は、いきなり近づいてきた。そして話し出したのである。一方がプラスならば、マイナスもどこかへ。神が救うべきはマイナスこそ。これで世の中の均衡が取れるという物なのか。しかし傘を持った男は、傘をマイナスしたばかりに、総決算が0に変じてしまったのだ。
この怪奇掌編、現在気軽に読める本がない(数年前までは角川ホラー文庫「爬虫館事件(新青年傑作選)」等で読む事が出来た)。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
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