獏鸚/海野十三/創元推理文庫
日下三蔵編の「名探偵帆村荘六の事件簿」作品集。
収録作品は「麻雀殺人事件」/「省線電車の射撃手」/「ネオン横丁殺人事件」/「振動魔」/「爬虫館事件」/「赤外線男」/「点眼器殺人事件」/「俘囚」/「人間灰」/「獏鸚」
底本となった21世紀初頭のちくま文庫版も読了しているため、約15年ぶりの再読になる。
その時の感想記事はこちらに残している
バリエーションに富んでいるが、やはりこの作者のものはSFや怪奇要素が強い作品の方が面白い。「振動魔」/「爬虫館事件」/「赤外線男」「俘囚」/「人間灰」 がそれぞれ細部まで効果的で何度読んでも驚かせる。探偵小説としては「爬虫館事件」が優れているが、怪奇科学小説としては「俘囚」が群を抜いているといえる。
他にもアホすぎて笑うしか無い脱力系探偵小説「点眼器殺人事件」、最新の時代をトリックに使った表題作「獏鸚」なども見物。
収録作品は「麻雀殺人事件」/「省線電車の射撃手」/「ネオン横丁殺人事件」/「振動魔」/「爬虫館事件」/「赤外線男」/「点眼器殺人事件」/「俘囚」/「人間灰」/「獏鸚」
底本となった21世紀初頭のちくま文庫版も読了しているため、約15年ぶりの再読になる。
その時の感想記事はこちらに残している
バリエーションに富んでいるが、やはりこの作者のものはSFや怪奇要素が強い作品の方が面白い。「振動魔」/「爬虫館事件」/「赤外線男」「俘囚」/「人間灰」 がそれぞれ細部まで効果的で何度読んでも驚かせる。探偵小説としては「爬虫館事件」が優れているが、怪奇科学小説としては「俘囚」が群を抜いているといえる。
他にもアホすぎて笑うしか無い脱力系探偵小説「点眼器殺人事件」、最新の時代をトリックに使った表題作「獏鸚」なども見物。