フライ・バイ・ワイヤ/石持浅海/創元推理文庫
ほんの少しだけ先の近未来世界を舞台にした青春SFミステリ。
将来のロボット工学を担う卵を育てる埼玉工科大学附属高校に通う主人公の特待生クラスに 二足歩行のロボットの転校生がやってきた。
前代未聞の話であったが、学校に通えない障害者がロボットを遠隔操作するという社会実験とのことだが、 そのロボットとのぎこちないながらも徐々に慣れていく学生生活のさなか、ロボットの背中が血にまみれ、 クラスメートが殺害されるという事件が発生する。
近未来SFとしてロボットという非日常要素を登場させ、学校を舞台にしたSF青春ミステリ。
ミステリとしても、青春小説としても、アシモフ正統のロボットSF小説としても、 それぞれ実際はそんなことはあり得ないのだが、 重みが不足しているお陰で軽く読めてしまうだけに気楽に楽しめる作品。
それぞれのジャンルも見事な融合をみせている。
読後感も良いからミステリを読んだ後になりがちな憂鬱な気分にもならない。
心理描写も基本はいいが、全体的に軽いだけに本格的なミステリとしては少々難があるのが残念な点か。 果たしてどうして事件は発生してしまったのだろうか。そして犯人は?
将来のロボット工学を担う卵を育てる埼玉工科大学附属高校に通う主人公の特待生クラスに 二足歩行のロボットの転校生がやってきた。
前代未聞の話であったが、学校に通えない障害者がロボットを遠隔操作するという社会実験とのことだが、 そのロボットとのぎこちないながらも徐々に慣れていく学生生活のさなか、ロボットの背中が血にまみれ、 クラスメートが殺害されるという事件が発生する。
近未来SFとしてロボットという非日常要素を登場させ、学校を舞台にしたSF青春ミステリ。
ミステリとしても、青春小説としても、アシモフ正統のロボットSF小説としても、 それぞれ実際はそんなことはあり得ないのだが、 重みが不足しているお陰で軽く読めてしまうだけに気楽に楽しめる作品。
それぞれのジャンルも見事な融合をみせている。
読後感も良いからミステリを読んだ後になりがちな憂鬱な気分にもならない。
心理描写も基本はいいが、全体的に軽いだけに本格的なミステリとしては少々難があるのが残念な点か。 果たしてどうして事件は発生してしまったのだろうか。そして犯人は?