石は語らず/水上呂理
「幻影城」昭和51年1月号発表の作品。40年ぶりの新作で戦後唯一の作品。
高度成長時代らしく化学産業の発展を狙う企業同士の闘争を描いたものになっている。 そのライバル企業の責任者同士が旧知の友人であったことから、その仲違いを恐れた友人が 碁で勝負を決めてはどうかと提案したのだが、果たして碁石は何かも語らなかったというのか?
戦前の水上作品の特徴を見いだすことは出来なかった。あえて言えば碁勝負を言いだした者が調停者になるつもりが、 策士策に溺れるばかりにやぶへびになってしまったところだろうか。
なお本作についても、他の水上作品と同様に論創社「戦前探偵小説四人集」で読むことが可能となっている。
高度成長時代らしく化学産業の発展を狙う企業同士の闘争を描いたものになっている。 そのライバル企業の責任者同士が旧知の友人であったことから、その仲違いを恐れた友人が 碁で勝負を決めてはどうかと提案したのだが、果たして碁石は何かも語らなかったというのか?
戦前の水上作品の特徴を見いだすことは出来なかった。あえて言えば碁勝負を言いだした者が調停者になるつもりが、 策士策に溺れるばかりにやぶへびになってしまったところだろうか。
なお本作についても、他の水上作品と同様に論創社「戦前探偵小説四人集」で読むことが可能となっている。
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学