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密室殺人/妹尾アキ夫

密室殺人/妹尾アキ夫

妹尾アキ夫、「新青年」昭和12年9月号発表の短篇。
本格物だが、どうも美事なまでに大々的に創意のない物に過ぎない。やはり妹尾アキ夫の物は怪奇幻想系に尽きるようである。
同じ一組の部屋で妻が殺害された。密室だという事などから同じ密室内で眠っていた事になる夫に嫌疑が掛かるが…、そこには恐るべき殺人トリックが介在していたのである。作者も示唆するとおり創意が感じられないまさに翻訳家らしい作品である。
なお、恐らくは、現在気軽に読める本は無いと思われる。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

黄昏の花嫁/妹尾アキ夫

黄昏の花嫁/妹尾アキ夫

妹尾アキ夫、「新青年」昭和12年12月号掲載の短篇。
場末の古道具屋にあったのは、若い女の半身像の名画だった。しかしその中に恐るべき告白書が隠されていようとは! 黄昏の花嫁、それはある画家が描いた至高の幻想であり、至上の花嫁なのだ。しかもそれが悲劇を生んでしまったのである。なかなかの佳作幻想小説と云う事が出来るだろう。狂的恋愛ながら純粋という儚さなのだ。
なお、現在、気軽に読める本は無いのではないかと思われる。
(2002/5/26初稿[妖鳥の涙])


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深夜の音楽葬/妹尾アキ夫

深夜の音楽葬/妹尾アキ夫

妹尾アキ夫、「新青年」昭和11年7月号発表の短篇で、絶大なる効果で、しかもゾッとするような読後感を残す陰謀を乗せた秀作だ。
盲目の主人公は上海へ。そこにどこからか届けられるヘリオトロープの花束。それは愛を求める女からのものだったのだが……、それが盲目ゆえに悲しき葬式を迎える事になってしまおうとは。しかしある意味では幸福。何という悲劇か。しかしその悪意の奸計には許せまじの苛立ちすらも感じさせるのだ。
なお、現在、残念ながら、気軽に読める本はないようだ。
(2002/9/11初稿[妖鳥の涙])


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凍るアラベスク/妹尾アキ夫

凍るアラベスク/妹尾アキ夫

妹尾韶夫発表の逸作怪奇が本篇である。
「新青年」昭和3年1月号掲載。
甲賀三郎は《乱歩君の鏡地獄に比して、氷地獄とも云うべきもの》と評した。
まさにその通りであり、氷の狂人。女教師は尾行されているのを感じたが、それが製氷会社の社員。そしてその男、顔相によると、妻になるべき人だと言う。おかしな口説き方。しかしそれがまさかあの恐怖の結婚式を招こうとは! 狂的な製氷へ熱の最終地点、それは何という怪奇恐怖であり、不思議な美しさであったことか。
なお現在、光文社文庫「幻の探偵雑誌十巻の『新青年』傑作選」で読める。
(2001/12/02初稿[妖鳥の涙])


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恋人を食う/妹尾アキ夫

恋人を食う/妹尾アキ夫

妹尾アキ夫、「新青年」昭和3年5月号発表の怪奇短篇。
いか物食い趣味の男は、自慢げに一篇の話を紡ぎ出して行く。何と人肉を食した事があるというのだ。しかも地獄にいながらも、美しい恋愛劇のように。下宿の娘に惚れ込んでいた男だったが、相手にもされないこの悲しさ。しかし不幸な死の後は、塩漬けにして、まさに恋人を食う! 一片残さず貪る。究極の食人、悪魔の恋愛だ。しかも本篇はラストにまでニヤリとさせる展開であり、さすが怪奇幻想の名手なのである。
なお現在気軽に読める本は無さそうだ(数年前は、ハルキ文庫「怪奇探偵小説集1」で読めた)。 (2002/2/12初稿[妖鳥の涙])


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