生きてゐる皮膚/米田三星
皮膚癌が見つかり一部摘出したところが、恐るべき顔が見える。生きている皮膚という冒頭。 その皮膚は刺青の皮膚を交換に伴う恐るべきまでの復讐譚、復讐に次ぐ復讐、呪われた皮膚による復讐の物語。 さて、おぞましいまでの生きている皮膚の秘密とはいかなるものだったか。
なお本作についても、他の米田三星作品と同様に論創社「戦前探偵小説四人集」で読むことが可能となっている。
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学
乱歩の世界管理人による読書記録ブログ版です。 主に推理小説(ネタバレ無し)を記載していきます。
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米田三星、「新青年」昭和6年9月号掲載の短篇。
手紙形式で語られる本篇は、世界がグルリと展開する面白さを有している。盲目の友人が見た事から示されるに至った告げ口心臓、心臓は語ったのである。皮膚科権威の博士とある女に纏わる過去の秘密、それはあまりにも友人をも追いつめる恐るべき秘密。怨みは遙か次元を越えて、全ての事実を全面にさらけ出すというのだろうか!? それとも…。
なお現在、気軽に読める本は無いと思われる。数年前ならば角川ホラー文庫の新青年傑作選「ひとりで夜読むな」で読む事が可能だったが。
(2003/9/25初出[妖鳥の涙])
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血液による父子鑑定依頼にやってきた男の話。ユーモアコント。
掲載誌:新青年 昭和七年四月増大号
(2001/9/19読了)
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これはなかなかのミステリだ。
メイン部でも何でもないが、あの心臓殺しは証拠無しのトリックがこの時代に使われているとは驚きである。錯誤の罠は如何に!?
掲載誌:新青年 昭和六年九月号
(2001/7/25読了)
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殺意を持った相手を殺して、気が狂いかけているように思われた主人公の的を射た推理。ちょっとくどすぎるような気がするが悪くはない。作者の「新青年」第二作
掲載誌:新青年 昭和六年新春特大四月増大号
(2001/7/17読了)
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