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女と群衆/葛山二郎

女と群衆/葛山二郎

「探偵クラブ」昭和7年12月号掲載された、葛山二郎の探偵コント。掌編である。
財布を盗まれたと飛び込んできた女、しかし男は盗んでいないと言い張った上に、女を娼婦の如く決めつけ罪を逃れようとする。しかも、女の主張通り派出所で身体検査をするも、女の財布は出てこないのである。更にそれを見た群衆が男の味方をし出してしまう。立場の弱さと群衆心理の愚心ぶりを衝いたそれなりのツボを突いた作品と言えるだろう。
なお、現在光文社文庫「『探偵クラブ』傑作選」で読む事が出来る。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

股から覗く/葛山二郎

股から覗く/葛山二郎

葛山二郎、「新青年」昭和2年10月号発表の怪奇短篇。
股から覗くとは、文字通り股から覗く行為を趣味とした所謂奇人である。股から覗けば芸術が見え、真実の世界が開かれるというのだ。その奇人が、マラソン大会中の雄一の殺人事件目撃者なのだから、話が展開されていくのである。そしてそのゼッケンから犯人は割り出されたかと思われたが、アリバイがある等で事件は紛糾。果たして股から覗いた世界の真実とは如何なるものだったか!? 
なお現在、国書刊行会「葛山二郎集」で読む事が可能だ。
(2002/2/16初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

杭を打つ音/葛山二郎

杭を打つ音/葛山二郎

「新青年」昭和4年11月号発表の本格物。
私は本編を葛山二郎の最大傑作だと考えている。この本編で錯覚の魔術師・葛山二郎がもたらしたのは、二つの感覚器官を騙くらかす錯覚魔術の美事な圧巻!。狩猟中に起こった事件に対して、《杭を打つ音》を引用し、この事件に論理的な解を与えているのだ。更にラストの悪魔の嘲笑も読後のゾッとするような効果を引き立てている。
なお、現在、国書刊行会の「股から覗く」等で読む事が可能である。
(2001/10/23初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

霧の夜道/葛山二郎

霧の夜道/葛山二郎

葛山二郎、「新青年」昭和5年4月号発表の短篇。
霧の夜道だった。妊娠中の女が崖の下に転落死したのは。しかしなぜか皆、一緒にいた男の方が女に突き落とされたと勘違いしていた。というのも目撃者がそう証言し、そして警官呼びと言う名目でその場から去ったからである。さて、少し意外性もあるこの事件の真相とは!? 「赤いペンキを買った女」に続いての錯覚の魔術を披露。花堂弁護士シリーズで、検事と対話的に展開だ。
なお、現在、国書刊行会「股から覗く」で読む事が可能である。
(2002/11/01初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

影に聴く瞳/葛山二郎

影に聴く瞳/葛山二郎

葛山二郎、「新青年」昭和6年8月夏季増刊号掲載の短篇。
理化学トリックの冴え渡る本篇は青と赤の秘密のなす影に聴く瞳。恐るべき目なのである。男は求愛した女が陰を残すその母親殺人事件の解決を見付けるべく謎に挑んでいくが、その意外な結果とは!? そして女の母親を殺害したという恐るべき理化学、それは女、その父のように一度嫌疑を受けた者の仕業だったろうか!? 
男と女の手紙形式で進められていく本篇だが、なお現在、国書刊行会「股から覗く」で読む事が可能である。
(2002/12/10初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
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