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瀬下耽探偵小説選/瀬下耽/論創社

瀬下耽は主に昭和初期の「新青年」を発表の舞台として活躍した作家だ。
本書はその瀬下耽の始めての作品集で全ての作品を収録している。

帯には次の記載がある。
「女は恋を食べて生きている、男は恋のために死んでいく
怪奇美に耽る犯罪の詩人。名作「柘榴病」ほか全作品を集成」

瀬下耽作品は私は個人的に大学生時代に「新青年」に掲載されていたものを中心に読んできたが、 やはり「柘榴病」イメージから怪奇小説家のイメージが強かった。
そこで10年ぶりの再読した作品が確かに乱歩がカテゴライズしたように、 大下宇陀児のような異様な恋愛が絡む情操的な作品、更にそれに幻想美や怪奇色が付加された品が多いことに気がつき、思わぬところで驚いてしまった。



収録作品については以下の通り。(各作品の感想等にはリンクしておく)
創作篇




※瀬下耽は新潟県柏崎市出身。1904-1989。 (記述:2011年11月19日)
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女は恋を食べて生きてゐる/瀬下耽

「中央公論」昭和5年7月号掲載の短編。

椿島の美登璃荘でみどりと会う逢い引きに終止符をうった主人公である。きぬたとの新婚生活を見込んでのことだ。 その際、みどりによって呪詛の言葉が放たれた。
幸福な新婚生活の最中に、執拗で不思議な脅迫的な嫌がらせが行われるようになった。犯人がみどりかどうかは明瞭ではないが、主人公を精神的に物理的にも。苦しめるのだ。 全般的に探偵小説的興味は薄味だが、瀬下らしい愛憎の縺れが絡む幻想美を堪能できる作品となっている。

これも瀬下耽全集に類される論創社の論創ミステリ叢書「瀬下耽探偵小説選」に収録されている。

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手袋/瀬下耽

「新探偵小説」昭和22年6月号に掲載された短編。瀬下耽の戦後第一作となってもの。

人里離れた山峡にて、手袋に対して、恨み辛みを吸収させるがごとく、虎へ非道が行われた。 社会的地位を奪い、女を奪ったかつての旧友、そして今では憎悪の対象となったものを抹殺を企てたのだ。
主人公の心理状況が短いページの中にあって大きく変化続ける本作だが、戦後ものらしい優しい読後感になっていることが特徴的かもしれない。

これも瀬下耽全集に類される論創社の論創ミステリ叢書「瀬下耽探偵小説選」に収録されている。

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めくらめあき/瀬下耽

昭和3年9月号の「探偵趣味」に掲載された短編。

盲目の旦那が杖無しで帰宅し、なおかつ明日の出来事を予言した。黒装束が二人斬られるというのだ。
そのことが噂になり、ついには盲目者は奉行所に呼び出されるが、その盲人ならではの超感覚をもって理由を説明すると言う内容。
瀬下耽唯一の江戸時代を舞台にした作品となっている。

これも瀬下耽全集に類される論創社の論創ミステリ叢書「瀬下耽探偵小説選」に収録されている。

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犯罪倶楽部入会テスト/瀬下耽

「探偵趣味」昭和3年2月号掲載の短編。

犯罪倶楽部へ入会するための死をも恐れぬ精神力と知略をテスト項目にしている。 取るに足らない問題とはいえ、制限時間が限られているので案外馬鹿にできない。
「探偵趣味の会」への入会がいかに難しいかをジョークとして描いた作品になっている点が面白いところとなっている。

なお論創社の「瀬下耽探偵小説選」に収録されている。

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