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動かぬ鯨群/大阪圭吉

動かぬ鯨群/大阪圭吉

「新青年」昭和11年11月号発表の大阪圭吉の本格短篇。
これは一言、圧巻大トリックだ。一年前に沈没捕鯨船で死んだと思われていた男が妙に恐怖に苛まれながら妻子の元に戻ってきたが、悲し過ぎる事に間もなく殺されてしまった。犯人はわかっているが、その船は出航済である。と、その背後に隠れた恐るべき謎があまりにも圧倒的なのだ。東屋所長の推理が冴え渡るこの一篇はこの大トリックとラストの動かぬ鯨群のグッと来る悲哀で、一大成功を収めていると言えるだろう。
なお、現在、創元推理文庫「銀座幽霊」等で読める。
(2002/3/20初稿[妖鳥の涙])


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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
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造物主の選択 (創元SF文庫/ジェイムズ・P・ホーガン/小隅黎)

「造物主の掟」の続編。

進化していた機械文明の知的生命達。彼らを巡っての攻防は完全に決着したわけではなかった。作業中に事故死した地球人の遺骸を手に入れたことが旧来よりのライフメーカー信仰派の反撃の足がかりとなっていったのだ。そんな中、機械文明を持ちだした有機的知的生命つまり真のライフメーカーの正体が悠久の時を超えて明らかになる展開へとなっていく。

お馴染みのぺてん心霊術師のザンベンドルフが活躍する。
造物主の選択という表題がいかにしっくり来ており、また後味の悪さも残さない素晴らしい読後感だったというのは個人的感想だ。 (2007年12月読了)

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造物主の掟(創元SF文庫/ジェイムズ・P・ホーガン/小隅黎)

5年単位でずいぶん前から所持していた文庫だったが、その微妙な分厚さから敬遠していた。
読んでみると、あまりの興味を引き寄せるホーガン流の中世風ファンタジーにハードSF的根拠を付加するという非常に読ませる内容で、お腹いっぱいになってしまった。
未知との遭遇、ファーストコンタクトものの傑作とお奨め出来る。正直怪しげな心霊術士が主役という点には読み始めには違和感を感じたが、先にも書いたように先の読めない展開と超異文化交流には感動を隠しきれない。

筋としては、遙か過去に地球外生命体(異星人)が残した自動機械生産工場が宇宙環境変化による突然変異によって、当の異星人の想定外の機械的な"進化”を始めた。そして時は下り、現在に至るにおよび彼らは中世風の文明を持つにいたっており、資本主義の地球人は彼らと接触するという展開。 (2007年6月読了)

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揺籃の星(創元SF文庫/ジェイムズ・P・ホーガン/内田昌之)

ヴァリコフスキー理論を下敷きにした色々な意味で恐るべきストーリー。
地球はかつて土星の衛星だった? 「断絶への航海」で示したような世界を築きあげている、土星のかつて移民したクロニア人たちは主張した。地球の科学者達は否定に躍起だった。しかし現に空には木星から分離した小惑星アテナがあった。そこから生まれるあまりの悲劇。視点を外せばそこには阿鼻叫喚しかないだろう。
突っ込み所も多い本作だが、三部作の第一作だという。この後、どのような創造と破壊が続くのだろうか? 楽しみにしたいところだ。
(2005年4月読了)

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創世記機械(創元推理文庫/ジェイムズ・P・ホーガン/山高昭)

これは、まさにハードSFをもろに行ったようなものでK空間を利用した恐るべき発明。中盤途中で所謂現在の先進国系の偏った正義という大義名分に苛ついたが、最後の大トリックによって、読後感は頗る良い。なかなかの面白さである。
(2001年7月読了)

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