代表作家選集?/久山秀子
代表作家選集?/久山秀子
久山秀子が「新青年」大正1年7月号に発表したもの。
いや、はしがきによると、筆者ことスリの「隼お秀」が原稿を手に入れたことから始まるのだ。詳しくは分からぬが、まさに日本最初の探偵小説パスティーシュではなかろうか!? 隅田川散歩「闇に迷く」、鎗先潤一郎「桜湯の事件」、興が侍ふ「画伯のポンプ」、お先へ捕縛「人工幽霊」と四連発なのである。ネタ元は説明の要もあるまい。ちなみに乱歩のは内容「人間椅子」のパロディである。これほどの大爆笑ユーモアはそうはない。
なお現在、論創社「久山秀子探偵小説選 1」で読むことが可能だ。良い時代である。
(2001/11/18初稿[妖鳥の涙])
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学