ユダの窓 ハヤカワ文庫 カーター・ディクスン 砧一郎訳
ヘンリーメリヴェール卿が不可能と思われた殺人事件の弁護を果たす一篇。
というのも、被告人は目が覚めた時、密室に死体と同居していたのである。被告人の指紋の付いた矢が被害者に刺さっており、しかも更なる状況証拠は揃いすぎていた。それに被告人を眠らせたと思われた薬入りのウイスキー、痕跡すらもないのだ。
密室トリックのユダの窓、なるほど意表を衝かれる盲点だったが、どうもそうなのか、という感じもあり、今一つ大感心とまでは出来かねた。が、法廷ミステリという最初から飽きさせない構成力はさすがと言えるだろう。
(2002年7月読了)
というのも、被告人は目が覚めた時、密室に死体と同居していたのである。被告人の指紋の付いた矢が被害者に刺さっており、しかも更なる状況証拠は揃いすぎていた。それに被告人を眠らせたと思われた薬入りのウイスキー、痕跡すらもないのだ。
密室トリックのユダの窓、なるほど意表を衝かれる盲点だったが、どうもそうなのか、という感じもあり、今一つ大感心とまでは出来かねた。が、法廷ミステリという最初から飽きさせない構成力はさすがと言えるだろう。
(2002年7月読了)
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学