瀕死の白鳥/水谷準

瀕死の白鳥/水谷準

初出不明の水谷準短篇作品。可憐なバレリーナは師を恋人と期待していた。が運命は変質者向けに出来たらしい。彗星の如く世に出現バレリーナは夢のように退場したかに見えたのである。永遠の美、それは誰もが求めうる可能性がある人類の夢の一つと言っていいだろう。この物語も何か強制的な宇宙の流れが実在するかの如くに一気呵成に展開していく。クライマックスの場こそ異常の檜舞台。バレリーナの運命やいかに!?
なお現在春陽文庫の「殺人狂想曲」で読むことが可能となっている。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

闇に呼ぶ声/水谷準

闇に呼ぶ声/水谷準

「朝日」昭和5年10月号から翌年2月号に連載された水谷準の中篇。北海道の片田舎の缶詰工場が不況で閉鎖され男は、宛が出来たこともあり東京へ行くことになった。男には恋人がいた。だからこその東京行きでもあった。しかし不幸が襲いかかり男は記憶を無くした。そして想い人に対する熱情までも忘れてしまった。不幸は続く。ある異常者に対する怨みも手伝い恐るべき復讐も考えた。世の中への復讐。しかし男は心の故郷を忘れていなかったのだ。ああ数奇な運命。破天荒な展開。何かよくわからない内に展開していく破綻さと必死さが生みだした物語の結末とはいかなるものか?
なお現在春陽文庫の「殺人狂想曲」で読むことが可能だ。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

殺人狂想曲/水谷準

殺人狂想曲/水谷準

「朝日」昭和6年6~12月号に連載された水谷準の中篇で、ピエール・スーヴェストル&マルセル・アラン作の「ファントマ」を翻案したもの。まるで人を食ったような喜劇的な亜現実で、この狂想さえ受け入れれば、そこそこは読める。むろん単なるドタバタ劇としてではあり、最後こそこの喜劇のクライマックス。思う存分笑う所であり、本気で物語中の正気を疑ってしまうのだが。それと飜倒馬[ファントマ]の正体がわかりやすすぎるのもご愛敬の一つだろう。
なお現在春陽文庫の「殺人狂想曲」で読むことが可能となっている。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

蜘蛛/水谷準

蜘蛛/水谷準

水谷準、「探偵趣味」昭和3年5月号掲載の短篇。醜いものや恐怖を好む悪魔のような嗜好の持ち主、それが主人公の最大の友人だ。もっとも主人公はというと、その正反対の性格の持ち主らしい。その友人が主人公の別荘、町から遠く離れた理想郷に久方振りに遊びに来るのである。しかしその恐るべき真意こそは復讐、悪魔の退治というものであろうとは!? さしもの友人も気が付かなかったのだ。ああっ、何という想像だったか!
なお現在気軽に読める本がない。数年前ならば、ちくま文庫「水谷準集」で読めたのだが…
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

追いかけられた男の話/水谷準

追いかけられた男の話/水谷準

水谷準、「新青年」昭和2年10月号掲載の短篇。秋の最中の公園にて、主人公は突如話しかけられた。その男と言うのが、幽霊じみて青ざめた顔の男、内容というのも、秘密に属しそうな話なのだ。それこそ殺人を犯した話。しかも刑事に追いかけられているといい、直ぐさま逃げ出してしまった。まさに追いかけられた男の話、男の行く末は一つしかなかった。その後主人公が不可思議にも追いかけた結果は如何に!?
なお現在気軽に読める本がない。数年前ならば、ちくま文庫「水谷準集」で読めたのだが…
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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