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死体蝋燭/小酒井不木

死体蝋燭/小酒井不木

小酒井不木、「新青年」昭和2年10月号に発表の短篇。
奇妙な動機と論理的な動機が介在した恐るべき怪奇。暴風雨の夜、和尚が一人だけの小坊主に語った話は犬畜生にも劣る懺悔だった。死体蝋燭、その動機は和尚の悪鬼の嗜好。しかし蝋燭には限りはあるのは言うまでもない。和尚の策略は冴え渡るが、小坊主は怯えるばかりだ。そして怯えたのは更にあったのである。怪奇短篇としては絶大なる効果と意外な幕引きだ。
なお現在、残念ながら気軽に読める本はない。(数年前はちくま文庫「小酒井不木集」で読めたが品切れになってしまった)。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

卑怯な毒殺/小酒井不木

卑怯な毒殺/小酒井不木

小酒井不木、「サンデー毎日」昭和2年1月に発表の短篇。
毒殺されそうになった男は偶然の幸か不幸か無事に済み、毒の耐性を得るに至った。そして病室のワンシーン。毒殺しようとした男は何と意表を衝いて自殺を図り失敗していたのだ。その結果の半芋虫状態の病院横臥なのだ。そんなわけで自殺も出来ずに待ち受けていた男だったが、しかし何という不幸だっただろうか、卑怯な毒殺は何という皮肉だっただろうか。
なお現在、残念ながら気軽に読める本はない。(数年前はちくま文庫「小酒井不木集」で読めたが品切れになってしまった)。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

鼻に基く犯罪/小酒井不木

鼻に基く犯罪/小酒井不木

小酒井不木、「文学時代」昭和4年5月号発表の短篇。
一時は死の淵を彷徨う病気をしていた犬に薬を探して姉は散らかった聖域たる弟の部屋に入らざるを得なかったが、そこで恐るべき犯罪日誌を見付け読み上げてしまったのだ。その鼻に基づく犯罪、まさに奇妙な動機、狂的思考だと言えよう。日誌の火薬爆発事故として処理された事件の真実は恐るべきものであり、姉は白すぎる自分の腕にブルルとするのである。さて、弟の反応は信じて良いのか否か!? 
なお現在、残念ながら気軽に読める本はない。(数年前はちくま文庫「小酒井不木集」で読めたが品切れになってしまった)。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

狂女と犬/小酒井不木

狂女と犬/小酒井不木

小酒井不木、「大衆文芸」大正15年7月号発表の短篇。
これも怪談に属する話である。旅で迷い込んだ寺で聞いた恐るべき復讐譚。癩の父親を持ち村人に差別を受けるという過酷な運命の為に狂ってしまった女は、更には村に現れた五人の悪漢にも苦しめられてしまう。だが、最終的には彼女の忠実な犬の白とともに、村の救い主となったのである。何という白の偉さか、無抵抗主義の習慣の恐るべきさ、復讐の念の怪奇はこの作品でも全面である。
なお現在、残念ながら気軽に読める本はない。(数年前はちくま文庫「小酒井不木集」で読めたが品切れになってしまった)。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

猫と村正/小酒井不木

猫と村正/小酒井不木

小酒井不木、「週刊朝日」大正15年7月に発表の短篇。
まさに恐怖恐怖の祟りの怪談である。母危篤で、魔の列車と呼ばれる列車に乗り込む事になった主人公は、魔の列車盗難事件の関連などから、片目片足の男から、そうなるに至った魔の話を聞かされる事になるのだ。これも夫婦間復讐の呪いであり、女の復讐の念は三毛猫に乗り移ったかの如く暗躍するのである。祟りはやはり現実にあるのか!? 後妻の猫目の秘密とは!? 
なお現在、残念ながら気軽に読める本はない。(数年前はちくま文庫「小酒井不木集」で読めたが品切れになってしまった)。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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