御手洗潔対シャーロック・ホームズ 原書房 柄刀一
何か思いつきだけで買ってしまった。しかも長篇と間違えての新刊本。更に加えたしかもとして、一作は既読だった・・・。
実際はこの2人の、名探偵を使ったパスティーシュ集で、 御手洗石岡物の「青の広間の御手洗」(これは石岡的には御手洗頭脳の圧巻快挙。根底に流れるものには安らかさすら感じる。上手くできていた一篇。頭脳論はよくわからないながらも素晴らしいのだろう。私は脳髄というとスチャラカ夢野ばかりイメージしてしまうのだが)、 「シリウスの雫」(英国舞台に逆さ文明の遺跡に迫る一篇。)、 悪のりしたパロディ色が非常に濃いホームズワトスンの「緋色の紛糾」(信奉深いワトスン視点だから面白いのだろう。ユーモア溢れる中にも活躍の場あり)「ボヘミアンの秋分」。そして一番興味深い共演物の「巨人幻想」(巨人の存在を感じさせる不可能犯罪で、パスティーシュらしい展開ながらも、柄刀ワトスン視点と石岡視点の激突が面白い。)。 島田荘司の解説ワトスンVS石岡の応酬は面白いおまけ。
(2004年12月読了)
実際はこの2人の、名探偵を使ったパスティーシュ集で、 御手洗石岡物の「青の広間の御手洗」(これは石岡的には御手洗頭脳の圧巻快挙。根底に流れるものには安らかさすら感じる。上手くできていた一篇。頭脳論はよくわからないながらも素晴らしいのだろう。私は脳髄というとスチャラカ夢野ばかりイメージしてしまうのだが)、 「シリウスの雫」(英国舞台に逆さ文明の遺跡に迫る一篇。)、 悪のりしたパロディ色が非常に濃いホームズワトスンの「緋色の紛糾」(信奉深いワトスン視点だから面白いのだろう。ユーモア溢れる中にも活躍の場あり)「ボヘミアンの秋分」。そして一番興味深い共演物の「巨人幻想」(巨人の存在を感じさせる不可能犯罪で、パスティーシュらしい展開ながらも、柄刀ワトスン視点と石岡視点の激突が面白い。)。 島田荘司の解説ワトスンVS石岡の応酬は面白いおまけ。
(2004年12月読了)
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学