阪急電車/有川浩/幻冬舎文庫
この記事を書いている約10年前の頃合いは阪急今津線沿線に住んでいたこともあり、今でも 愛着のある路線だ。だから以前より気にはなっていたが、手にとることは無かったのだが、 たまたま短編小説を読むのに適した状況にあったことから、ついに読むことにした。
まず勘違いがあったのが、作者の有川浩は女性だったことに初めて気がついたことだ。 内容を見ても、これは女性向けの傾向が強そうだ。女性は高校生から老齢者まで広くカバーしているが、男性は大学生と20代の社会人しかカバーしてないのが、それを如実に物語っている。
小説としては、連作短編形式の長編となっており、宝塚市と西宮市を結ぶ阪急今津線の駅(往復分)が各タイトルとなっている。
阪急今津線というたった片道15分でも様々なドラマが生まれている。そのことを示す連作エピソードの数々。エピソードによっては不愉快な出来事も多数描かれるものの、最終的にはステキに類する出会いがあるという展開がよろしだ。
読後感としては、人に対する優しさ(表面的だけじゃないもの)こそ大事という当たり前のようでいて忘れがちな純粋な気分に浸れるところが良いところだろうか。
ミステリで出てくる恋愛や失恋は言わずもがなの警戒すべき展開となるので、たまにはこういう普通のもまた良しだ。
まず勘違いがあったのが、作者の有川浩は女性だったことに初めて気がついたことだ。 内容を見ても、これは女性向けの傾向が強そうだ。女性は高校生から老齢者まで広くカバーしているが、男性は大学生と20代の社会人しかカバーしてないのが、それを如実に物語っている。
小説としては、連作短編形式の長編となっており、宝塚市と西宮市を結ぶ阪急今津線の駅(往復分)が各タイトルとなっている。
阪急今津線というたった片道15分でも様々なドラマが生まれている。そのことを示す連作エピソードの数々。エピソードによっては不愉快な出来事も多数描かれるものの、最終的にはステキに類する出会いがあるという展開がよろしだ。
読後感としては、人に対する優しさ(表面的だけじゃないもの)こそ大事という当たり前のようでいて忘れがちな純粋な気分に浸れるところが良いところだろうか。
ミステリで出てくる恋愛や失恋は言わずもがなの警戒すべき展開となるので、たまにはこういう普通のもまた良しだ。