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怪奇探偵小説集(II) 双葉文庫 江戸川乱歩など 鮎川哲也編

怪奇探偵小説集の続編シリーズ。
収録作品は江戸川乱歩「踊る一寸法師」、甲賀三郎「悪戯」、角田喜久雄「底無沼」、水谷準「恋人を喰べる話」、渡辺温「父を失う話」、城戸シュレイダー「決闘」、阿部徳蔵「奇術師幻想図」、光石介太郎「霧の夜」、蘭郁二郎「魔像」、横溝正史「面」、渡辺啓介「壁の中の男」、井上幻「喉」、登史草兵「葦」、弘田喬太郎「眠り男羅次郎」、潮寒二「蛞蝓妄想譜」を収録。
既読の乱歩と水谷準を除くと、特に面白かったものは「悪戯」「魔像」「面」「壁の中の男」であろう。
(2000年11月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

怪奇探偵小説集(I) 双葉文庫 江戸川乱歩など 鮎川哲也編

戦前の怪奇系探偵小説を集めた傑作アンソロジー。
面白い話が目白押しであった。
収録作品は村山槐多「悪魔の舌」、江戸川乱歩「白昼夢」、城昌幸「怪奇製造人」、小酒井不木「死体蝋燭」、妹尾アキ夫「恋人を食う」、岡戸武平「五体の積木」、橋本五郎「地図にない街」、米田三星「生きている皮膚」、南沢十七「蛭」、大下宇陀児「恐ろしき臨終」、西尾正「骸骨」、横溝正史「舌」、氷川瓏「乳母車」、西田政治「飛び出す悪魔」、大阪圭吉「幽霊妻」。
特に秀逸だと思ったのが、「悪魔の舌」「死体蝋燭」「恋人を食う」「五体の積木」「生きている皮膚」「恐ろしき臨終」「幽霊妻」あたりであった。
(2000年8月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

殺人列車は走る 徳間文庫 夢野久作など 鮎川哲也編

夢野久作「木魂」、蒼井雄「執念」、渡辺啓助「桃色の貪欲」、鮎川哲也「碑文谷事件」、安永一郎「復讐墓参」、中町信「偽りの群像」、おかだえみこ「映画狂の詩」を収録。特に秀逸に感じたのは少年が国鉄職員を10円をくれなかったから刺したという「復讐墓参」復讐の謎が大きくは社会派的動機とも言える。「碑文谷事件」「偽りの群像」は美事な本格。
(2002年3月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

シグナルは消えた 徳間文庫 本田緒生など 鮎川哲也編

トラベルミステリーシリーズ1。
著者代表作たる本田緒生「蒔かれし種」、奇妙な味の葛山二郎「股から覗く」、意外意外な本格、海野十三「省線電車の射撃手」、恐るべき論理の大阪圭吉「狂った機関車」、あのトリックがここに出てたとはの、夏樹静子「山陽新幹線殺人事件」、恋愛心の両極端、皮肉的な面白さの山田風太郎「吹雪心中」。しかし島田荘司の「殺人ダイヤル」これは評価下げざるを得ないぞ。とにかく
(2002年2月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

犯罪交叉点 徳間文庫 江戸川乱歩など 鮎川哲也編

トラベルミステリーシリーズの2で、中町信「急行しろやま」、麗昌平「歪んだ直線」、二条節夫「殺意の証言」、甲賀三郎「急行十三時間」、江戸川乱歩「鬼」、永瀬三吾「轢死経験者」を収録。錯誤の本格トリックの「急行しろやま」は見事だし、この中では何より「殺意の証言」が絶讃的出来で、二重構造+その本格ぶり凄い。なお、「急行十三時間」「鬼」については、それぞれの世界を参照。
(2001年9月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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