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龍臥邸幻想/カッパノベルス/島田荘司

吉敷竹史と御手洗潔の推理がクロスするというセンセーショナルな紹介文がファンを唸らせる。龍臥邸事件の8年後に龍臥邸に集まった関係者達が偶然の天変地異の悪戯も手伝って新たな事件に巻き込まれる。土地に伝わる明治時代の伝説・森考魔王伝説。かつての土地の殿様森考さんの怨念の為す業ともいうべき、(北の夕鶴を思い出させるような)鎧武者が弱きを挫く悪代官を滅する伝説。不可能時が展開され、翻弄される石岡和己たち。それでも石岡和己が頼りになる人間に成長したなぁ、とも実感もするが、あまりの異常時の前にはやはり無力だ。本格の仕掛けと方法としては今一つのような気もするが、表現の方法は熟練したものを感じさせるし、御手洗という存在に対する吉敷のファーストコンタクトも次を期待させるだけのものはあった。とにかく旧作を把握している島田荘司ファンなら、この本は読まずにいられない仕掛けが施してあるのは間違いないだろう。逆に旧知の島田ファン以外(特に吉敷&通子シリーズ全篇と「龍臥邸事件」を知らぬ人)は読むなとしか言えない。
(2004年11月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

涙流れるままに/光文社文庫/島田荘司

吉敷竹史+加納通子シリ-ズ。
「北の夕鶴2/3の殺人」「羽衣伝説の記憶」「飛鳥のガラスの靴」「龍臥邸事件」と加納通子のストーリーのいくらかは出てきたが、ついに全貌が、ってな展開なのだ。
一方の吉敷は、冤罪事件に絡んでいくが。シリーズ的興味としては果てしない物があり、上記4冊を読んでいれば、読まずには入られない作品。逆に「北の夕鶴2/3の殺人」すら読んでなければ、読んでも全く意味がない。

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

Yの構図/光文社文庫/島田荘司

中学生のいじめ自殺問題を捉えた社会派ミステリ。
上野駅に同時に到達したのは、東北新幹線と上越新幹線の運んだ二人の死体。これは心中というのか!? しかし色々と妙な点もあり、しかも自殺事件の関係者であったのだから、疑われるのは自殺者の両親であったが…。
吉敷竹史シリーズだ。しかし謎としては余りの突飛さは、まぁ肯けない無い事はないが、その行動心理には全く肯けない。その力が発揮出来るのなら、そもそもこんな事件は起こるわけがない。と言う事で、いくらかの修正があってしかるべきではないかと思われた。わずかな修正だ。
(2002年6月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

消える上海レディ/光文社文庫/島田荘司

島田流社会派ミステリ-。主人公の女性記者・弓芙子は、自分と顔がそっくりの上海レディの記者会見を取材した事から、上海船などで、生命の危険と殺人事件の渦中に巻き込まれてしまう。夢幻想と現実の狭間で行われる悪夢。戦前社会が残した禍根。上海レディは何がしたかったというのか。そして消える上海レディの謎とは!? 解決に偶然という言葉がちょっと多すぎるのが気になるが、だからこその最悪の手前の事態を招いたプロット構成なのだからそれは仕方なかろう。 まぁ、消える謎も予想出来る範囲の物でそれほどでもないのだが。しかし社会派的重みが凄いのだ。
(2001年12月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

確率2/2の死/光文社文庫/島田荘司

吉敷刑事もの。
誘拐事件で走らされる吉敷だったが、その誘拐事件は意外な展開を見せる。その謎や幽霊自動車、これが示す事件の真相とは!? 
島田流社会派ミステリーはなかなかの面白さだ。
(2001年8月読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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