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青色鞏膜/木々高太郎

青色鞏膜/木々高太郎

木々高太郎が「新青年」昭和10年4月号という連続短篇の最中に発表。
文学味のある上に探偵小説的にも傑作である。そして意外性の連続でなかなか面白い展開。しかし最後に待ち受けていたのは運命の残酷だったのだ。設定的に恐るべき謎は徐々に解けてくるが、その決定的なのは青色鞏膜の遺伝からだった。それは意外な悲劇までも知らしめてしまうのだ。なお、癩病というキーワードもこの物語では重要事であり、あまりにも悲しみなのである。
なお現在、残念ながら気軽に読める本は無さそうだ。(数年前ならば、りぶりお出版の本で読めたのだが…)
(2002/1/24初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

永遠の女囚/木々高太郎

永遠の女囚/木々高太郎

木々高太郎、「新青年」昭和13年11月号発表短篇。
永遠の女囚、それは悲しき運命に逆らえない不幸の星。殺人事件と許されぬ心理作用を同時に処理する大なる効果を上げていると言える。何という感銘だろうか。異母姉妹は性格が全く異なっていた、そして姉は主人公で弁護士の夫を持っていた。妹はその母親を父に離縁される等もされていたのだが、多くの謎々残る事件も起こした。というのも己の心理との葛藤ゆえのことで、不幸の伝播を防ぐためだったのだ。
なお現在気軽に読める本は無さそうだ。(数年前ならば、角川文庫「君らの魂を悪魔に売りつけよ(新青年傑作選)」で読めたのだが…)
(2002/11/19初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

「白痴美」/木々高太郎

「白痴美」/木々高太郎/27ページ

誰も入れないはずのアトリエ、持ち主が去ったアトリエ、そこに両腕が切断された女の死体が見つかった。それが実は究極の芸術・・・・・・、毛もない死体、それはミロのヴィーナスの如く。ミロのヴィーナスの秘密に迫り、それは¥が犯人動機にも繋がる恐るべき作品。実験の結果の白痴美の概念こそ、ギリシャのミロアフロディテの秘密を探ることだったのだ。

掲載誌:新青年 昭和十二年十二月特別特大号
(2002/2/15読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

「封建制」/木々高太郎

「封建制」/木々高太郎/23ページ

幕末探偵小説。
稲垣家の嫡流に伝わり続けるという口伝史。
しかしこの小説自体が何が面白いのか皆目見当がつかない。そもそもどこが探偵小説なのかも分からない上に、幕末でもなさそうで、文学力も駄目。口伝史も正々堂々な仇討ちなどが美談とする武士道、忠義の話が変に展開し稲垣家の当時の主が発狂してしまうと言う話で、面白く無さ過ぎである。本当にこれは頂けない。

掲載誌:新青年 昭和十二年六月特大号
(2001/12/17読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

「夜の翼」/木々高太郎

「夜の翼」/木々高太郎/14ページ

フランスを舞台に大心地先生の精神分析が炸裂!
銃で撃たれたフランス女、それは可哀想な境遇だったが、主人公の日本人とは良い友達だった。それが腕の中で死してしまうのだ。犯人は逃亡中だというので、国中マルセイユまで追跡するも・・・・・・。夜の翼への逃亡の意味には意外な理由の奸計が隠されていたのである。強迫観念恐るべしである。

掲載誌:新青年 昭和十二年一月号
(2001/11/29読了)

テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

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