「空飛ぶ悪魔 ―機上から投下された手記―」/酒井嘉七
「空飛ぶ悪魔 ―機上から投下された手記―」/酒井嘉七/8ページ
A種短篇当選。
全然大したことはないが、飛行機を直接使った殺害計画というのが少し面白いかも知れない。
二人は恋のライヴァルだった。その勝敗に飛行競技を選んだのである。それは暗闇の着陸に失敗すれば敗北という恐るべきものだった。最大の敗因は心を読み間違えていたことも当然としてあるが、三人で空を飛んだことなのだろう。敗者の彼は湖でなく一人海で散ったのである。
掲載誌:新青年 昭和十一年一月号
(2001/11/15読了)
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学