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森下雨村探偵小説選Ⅲ/森下雨村/論創社

アパートで他人が部屋で死んでいる事件が発生する「桃色の胸衣」は中編の探偵小説で興味深い発端。この作品が唯一の中編で他は新青年の連続短編、多くは探偵小説とは言いがたいコント風作品が多いが、短編が並び、そして最後に戦前探偵小説界自体に興味深い私としてはもっとも興味深いかもしれぬ評論随筆が収録となっている。


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消えたダイヤ/森下雨村/河出文庫

森下雨村の消えたダイヤは、山前譲氏の解説によると大正末期に少女倶楽部に連載された作品とのこと。世間的には「新青年」の編集長として、江戸川乱歩をデビューさせた一人と数えられるだけであろう森下雨村のこないな作品が現代の世に文庫化されるとはすごい時代になったものです。 ライトノベル探偵小説の元祖かと思えるほどロマノフ王朝のダイヤを巡って、若い男女のペアが東京はもちろん小田原敦賀成田の方まで活躍するサスペンスな展開。ツッコミどころあるあんまりな展開もありつつも楽しく読めます。 #森下雨村 #消えたダイヤ #河出文庫 #少女倶楽部 #探偵小説 #ロマノフ王朝 #山前譲

あいなっとさん(@inatinatinat)がシェアした投稿 -



インスタに投稿済みだが、こちらにも記録。

最近森下雨村作品を読むことが多い。別にファンではないのだが、戦前の探偵小説を読むのは楽しい。雨村作品は楽に読めるので戦前を意識する必要もほとんどないのが気楽だ。

解説は最後に読む主義だが、山前譲氏の解説によると大正末期~昭和初期にかけて「少女倶楽部」に連載された作品とのこと。 いわゆるジュブナイルということになる。

少し詳しい人であってもせいぜい「新青年」の編集長として江戸川乱歩をデビューさせた一人と数えられるだけであろう森下雨村のこのような作品が現代の世に文庫化されるとはすごい時代になったものだと思う。
こんな安価で文庫化とはそれだけとんでもないことなのだ。

本作はまるでライトノベル探偵小説の元祖かと思えるほどロマノフ王朝のダイヤを巡って、異様なまでに冒険心に燃える健全すぎる若い男女のペアが東京はもちろん小田原、敦賀、成田の方まで日本中を駆け回って活躍するサスペンスな展開となっている。やはりそんなアホなと言いたくなるようなツッコミどころもあるあんまりな展開もありつつも楽しく読めるのが良い。そんな突っ込みは野暮な話。

森下雨村探偵小説選Ⅱ/森下雨村/論創社

インスタの方で紹介済みだが、こちらでも整理の上で記録しておく。感想文は改稿程度の差。

表題作と言ってもよい帯にもある「三十九号室の女」はホテルの部屋番号であり、そこから東京駅のホームにいた主人公へ電話が取り次がれるという劇的な展開で物語ははじまる。それがまた劇的にも程があるのだが、そこから始まるサスペンスある展開は軽妙な読みやすい文章もあってとても楽しめる作品となっている。

大正時代の初期作品もわかりやすく、『黒衣の女』のようなややもするとムチャクチャすぎてこれではあまりに気の毒になってしまうほどだったり、『喜卦谷君』のようなこれではあまりにも悲しくなるコントも、結局はいずれも面白いのだから、これが時代を感じさせない軽さというものなのだろうか。本当の深刻さは感じさせない。

解説も素晴らしく、あのシャグランブリッジ、甲賀三郎な発案説には食くしかないのではないか。

噛みつくペット/森下雨村

噛みつくペット/森下雨村

森下雨村、「新青年」昭和11年5月号発表の短篇。
連載短篇中の作だ。船長とペットの幸福話である。それは果たしてユーモアだったのか? それははっきりよくわからないが、それとも普通小説だったのか? ペットとは二等機関士が購入した猿公であり、社長令嬢が欲っしていたというのである。ただその猿公が乱暴者で……、と言う展開。海に落ちた猿公、猿公と二等機関士の仲の良さの不思議? もある。ともかく全然大したことはない。
なお現在、気軽に読める本は存在しない。
(2002/10/13初稿[妖鳥の涙])


テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

襟巻騒動</森下雨村

襟巻騒動/森下雨村

探偵小説の父とも言える森下雨村が「新青年」昭和11年新年号に発表したもので、七回続く連続短篇の掉尾だった。
しかしその本作も単なる軽いユーモア物に過ぎず、全く取るに足りない物だ。ロシア産の黒狐の襟巻きという高価なものが廻りに廻って質屋に辿り着くや元の黒猫に戻るというもの。そもそも田代が子どもを海から救出したことでユーモアループは繋がったのであったが、浅ましきは人である。特にあの親爺である。
なお、現在、手軽な本で読む事は出来ないが、この程度では、それも仕方ない、と言えるだろう。
(2001/11/24初稿[妖鳥の涙])


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