豚児廃業/乾信一郎
豚児廃業/乾信一郎
乾信一郎、「新青年」昭和8年12月号発表の短篇。
あまりに馬鹿馬鹿しくて思わず笑ってしまうユーモア小説。豚児と言われる愚的な主人公と豚狂いのその叔父を中心にして話が展開。豚児は活動中に騒いだり、嬢さんに豚と誤解を与えたり、ウイスキーで暴走したりと、いやはやな展開。そんな中、叔父自慢の豚「壽」号の謎の突然死を迎えてしまうのである。
さて、この危機を豚児は脱することが出来ただろうか!? そして…。
なお現在、
光文社文庫「新青年傑作選」
等で読む事が可能である。
(2002/12/21初稿)
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学