動物園殺人事件/南澤十七
動物園殺人事件/南澤十七
南澤十七が「探偵クラブ」昭和8年3月号に発表した掌編。
紙芝居の爺さんは話の終盤になるや、いきなり見物の小さな女の子を拐かすという事件が発生した。色狂かとも噂されたが、捕まった爺が巡査に述べた言葉とは、まさに動物園殺人事件であったのだ。しかし掌編のクセにバランスも取れていないような気もするし、動物園殺人事件の効果は悪くはないが、何か海野臭いしで、駄作の評価は逃れられまい。
なお、現在光文社文庫「『探偵クラブ』傑作選」で読む事が出来る。
(2002/3/22初稿[妖鳥の涙])
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学