屍を食う男/葉山嘉樹
屍を食う男/葉山嘉樹
葉山嘉樹、「新青年」昭和2年4月号掲載の短篇。
何という凄惨さ、異常さ。屍を喰らうのである。その中学の寮、二人っきりの同部屋。主人公のパートナーは臆病そうな人間嫌い臭い男。しかしその男が深夜、主人公の寝息を窺って度々どこかへ姿を消すのだ。それに神経を減らされ、遂に尾行しようと思い立ったのが、悪夢の始まりであったのかも知れない。それは何という目撃だったか。しかもそれこそトラップ、餌に飛びついたのである。
以前は角川ホラー文庫の新青年傑作選「ひとりで夜読むな」で読む事が可能だったが現在は不明。
(2002/7/8初稿[妖鳥の涙])
テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学