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唄わぬ時計/大阪圭吉

「新青年」昭和13年1月号発表の作品。

時代が戦時体制に移りつつあるということを示唆させる作品テーマとなっているのだけが興味深い点だろうか。

どうあっても適切な時刻に唄い出さぬ目覚まし時計を欲しがる友人に渡すと、意外な謎の回答が降って湧いたという展開となっている。 その謎というのが殺人事件であり、死体腐乱するまで隠していたというのだから、現在でもニュースで見られる事例とも言えるが、 その事件の真相に繋がるというのだから驚きだろう。 しかしながら、唄わぬ時計そのものに謎を解く鍵があるわけではないところが本作の致命的な欠陥に思える。単なる話の糸口に過ぎないのだ。

やはり大阪圭吉作品としては物足りなさが目立ってしまう。昭和13年という時代の空気が大阪圭吉作品から鋭いまでのゲーム性を削ってしまったということだけではなく、 後の味でもあるユーモア味もないため、どうにも中途半端な作品となってしまっている感があるのだ。

なお現在、ミステリー文学資料館編の光文社文庫『悪魔黙示録「新青年」一九三八』などで読むことが可能となっている。
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テーマ : ネタバレ無し探偵小説
ジャンル : 小説・文学

気狂い機関車/大阪圭吉

気狂い機関車/大阪圭吉

大阪圭吉、「新青年」昭和9年1月号に発表の本格探偵小説。
鉄道線路沿いに同時に殺害された二人、駅舎へ向かった名探偵・青山喬介の名論理が冴え渡り、細かい材料の組み立てから事件に幕を閉じさせるこの事件。ああっ、何という満ち満ちた圧巻思考だろうか。そのトリックを始め興味深い点が尽きない本篇は恐るべき復讐物語でもあったのだ。
なお現在、創元推理文庫「とむらい機関車」で読む事が可能だ。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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大百貨注文者/大阪圭吉

大百貨注文者/大阪圭吉

「新青年」昭和13年臨時増刊に発表。
大阪圭吉の短篇で本格風ユーモアと言うべきか。大月対次シリーズで暗号を解き抜き差しならぬ状況を脱却させる事が出来た。さて、事件は大月を含む7人の注文者が集う所から始まるのだが、それが謎の集合なのである。待たした挙げ句に帰宅の主人も存ぜぬことらしいし、主人側からすれば大事件でそれどころではなかったのだ。しかし大月対次弁護士が大百貨注文者の意図を見破りめでたしめでたし、と相成ったのである。
なお、現在、創元推理文庫「銀座幽霊」等で読める。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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白妖/大阪圭吉

白妖/大阪圭吉

大阪圭吉が「新青年」昭和11年8月号に発表した大月対次弁護士物の本格短篇。
人を轢き逃げするほどの気狂い自動車が有料道路で突如消失するという幽霊自動車物である。狙った効果が少し力的に物足りないのが少し惜しい所ではあるが、この謎の設定自体は結構面白い。しかも車の持ち主の家で殺害事件が起こって紛糾しているのである。しかし白妖の錯覚は奇蹟を作り出したが、その奇蹟が地獄へ向かう奇蹟であったのが因果応報ででもあったのだろうか。
なお、現在、創元推理文庫「銀座幽霊」等で読める。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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花束の虫/大阪圭吉

花束の虫/大阪圭吉

大阪圭吉・「ぷろふいる」昭和9年4月号発表の本格短篇。
大月対次弁護士が挑むこの難事件は、花束の虫から生じた恐るべき計画犯罪はステップを踏むかの如きの崖上の争闘によって構成されていたのだ。目撃証言によると、二人の男が崖上で喧嘩を始め、一人が死亡したという。そして怪しいと思われた人物は明らかに異なっていた。そこで登場するのが論理だ。さて、大月弁護士の論理は如何なる解答を紡ぎ出すというのか。
なお、現在、創元推理文庫「銀座幽霊」等で読む事が出来る。
(2003/9/25初稿[妖鳥の涙])


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